【男性】AGAの原因とは

監修医師

聖心美容クリニック統括院長 鎌倉達郎

聖心美容クリニック
鎌倉 達郎 統括院長

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資格/所属
  • 日本美容外科学会(JSAS)理事長
  • 公立大学法人横浜市立大学医学部 臨床教授
  • 一般社団法人日本ルックスケア医学会 副理事長
  • 公益社団法人国際化粧療法協会 理事
  • 第104回日本美容外科学会(JSAS)会長
  • IMCAS World Scientific Committee 2017,board member
  • IMCAS ASIA 2015,2016 Scientific board member
  • IMCAS ASIA 2010 Faculty
  • AMWC JAPAN 2022 Advisory board member
  • 日本美容外科学会(JSAS)専門医
  • 日本美容外科学会(JSAS)正会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本再生医療学会会員
  • 日本外科学会会員
  • 日本美容外科医師会会員
  • 日本先進医療医師会会員
  • 日本再生医療学会 再生医療認定医
  • 日本外科学会認定医
  • INAMED ACADEMY認定医
  • Corneal社公式認定医(日本第1号)
  • オバジスキントランスフォーメーション認定医
  • マクロレーン™認定医
  • レスチレン認定医
  • 日本臨床医学発毛協会認定 発毛診療指導認定医
  • ミラドライ認定医
  • ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
  • ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
  • ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
  • ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
  • ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
  • ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
  • ボトックスビスタ認定医
経歴
1989年
宮崎医科大学医学部卒業 九州大学生体防御医学研究所附属病院 (現・九州大学病院別府病院)勤務
1990年
九州大学医学部附属病院 (現・九州大学病院別府病院)勤務 その後大手美容外科に5年間勤務し、その間福岡院の院長を歴任
2000年
優れた実績を評価され聖心美容外科に招聘 東京院副院長就任
2001年
福岡院院長就任
2003年
聖心美容外科東京院院長就任
2004年
聖心美容外科統括院長就任
2015年
第104回日本美容外科学会会長に就任
2017年
公立大学法人横浜市立大学医学部 臨床教授に就任

AGAによる薄毛の原因は未だ特定されていません。遺伝や男性ホルモンがかかわっているという説が有力ですが、ストレスや食生活、生活習慣による影響など、様々な原因が混在して起こると言われています。AGAの原因と言われている、いくつかの要素についてみていきましょう。

AGAの原因①: 男性ホルモン DHT(ジヒドロテストステロン)

AGAの主な原因は、「 DHT(ジヒドロテストステロン) 」と呼ばれる男性ホルモンだと言われています。事実、AGAによる脱毛部位には、このDHTが高濃度にみられます。

DHTは、胎児期における男性の外性器発達に関わる重要で強力な男性ホルモンです。ところが、思春期以降には、AGAやニキビ、前立腺肥大などの症状を引き起こす原因となります。

私たちの体内で日々分泌されているホルモンの1つに「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンがあります。DHTはこの「テストステロン」が特殊な還元酵素により変化し、生成される男性ホルモンです。そしてDHTに変換させる特殊な酵素は、「5αリダクターゼ」と呼ばれ、男性のAGAを引き起こす大きな原因であることも明らかになっています。DHTが生成されると、毛髪を作り出す毛乳頭細胞に存在する受容体(レセプター)と結びつき、発毛・育毛に関わる正常なサイクルを狂わせてしまうのです。

結果、通常2年から6年かけて維持されるはずの毛髪の成長期が短縮されてしまい、充分に成長を遂げる前の毛髪が脱毛を起こします。
さらに、DHTは皮脂の過剰分泌を引き起こし、抜け毛の原因になることもわかっています。

  

AGAの原因②: 遺伝

AGAの主要原因となる「5αリダクターゼ」の活性度と毛乳頭細胞に存在する「受容体(レセプター)」の数は、遺伝によって決まるといわれています。
体内の5αリダクターゼの働きが活発(=テストステロンと結びつき、DHTを生成しやすい体質)かどうかは、父方母方関わらず、どちらかの親がその素養がある遺伝子を持っていれば、子供に遺伝する可能性が高いと言われています。

AGA治療薬として使用されている「プロペシア(フィナステリド)」は、 この5αリダクターゼの働きを阻害することで、DHTの生成を抑制し、抜け毛を予防することを目的としています。

受容体(レセプター)の数は、男性の場合、母親からの遺伝が大きく影響しています。受容体の数が多い=体内で生成されたDHTの影響を受けやすい体質と言えます。
一般的によく言われる「母方に薄毛の人がいるとはげやすい」というのは、このあたりが由来です。

遺伝によりAGAを発症しやすい体質かどうかは、遺伝子検査で調べることができます

  

AGAの原因③: ストレス

様々な病気の発症に関わっているとされる心理的ストレスですが、毛髪にも悪影響を及ぼします。
過度なストレスは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを起こします。自律神経の乱れによる血管の収縮は、頭皮への血流も悪くするため、髪の成長に必要な栄養を送れなくなります。結果、毛髪の成長を妨げ、AGAを進行させる原因となります。

  

AGAの原因④: 食生活

高カロリーなものや脂肪分を多く含む食品を摂り過ぎると、血液中のコレステロールが増え、血流が悪化します。血流が悪化することで、髪の成長に必要なたんぱく質等、栄養素の補給がうまく行きわたらなくなります。また、肉など動物性食品中心の食生活は皮脂や男性ホルモンの分泌を促進し、AGAが進行する原因になる可能性があります。過度な摂り過ぎには気をつけましょう。

  

AGAの原因⑤: 過度な飲酒

飲酒も適量であれば血流の改善など健康によいといわれていますが、過度の飲酒は、AGAを進行させる原因となります。
摂取したアルコールは肝臓で分解されますが、その際のエネルギーとして「システイン」や「メチオニン」と呼ばれるアミノ酸を大量に消費します。

これらのアミノ酸は、毛髪の構成に必要なたんぱく質「ケラチン」を作る重要な栄養素ですが、アルコールの分解に優先して使用されます。
結果、ケラチンの生成に必要なアミノ酸がなくなってしまい、AGAの進行を助長します。

  

AGAの原因⑥: 喫煙

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、頭皮の血流を悪くする作用があります。毛髪の成長にも十分な栄養が必要ですが、栄養分を届ける役割を果たす血流が滞ってしまうと、頭皮や毛髪に十分な栄養が行きわたらなくなり、成長を妨げてしまうのです。
加えて、タバコは発毛に必要なビタミンやミネラルなどを多量消費してしまうので、毛髪の成長に必要な栄養をさらに届きにくくします。

さらには、喫煙をすることで、AGAの原因となる男性ホルモン「DHT」が10%以上増加するという研究結果がハーバード大学の公衆衛生学部の調査により発表されています。

  

AGAの原因⑦: 不規則な時間の睡眠・睡眠不足

髪の成長を促す成長ホルモンは、睡眠中に大量に分泌されます。中でも最も分泌される時間帯は、22時~午前2時の間と言われています。
夜更かしばかりで、この時間帯に良質な睡眠をとれない生活を続けていると、髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌にも影響がでるため、脱毛・抜け毛の原因になると考えられています。
また、 睡眠不足は、頭皮の毛細血管の血流の悪化にもつながります。 健康的な毛髪を育てるための栄養が行き渡らなくなるため、結果AGAの進行につながります。

聖心毛髪再生外来でできるAGA治療

AGAは進行の程度によって、適切な治療が異なります。ご自分で色々試されるより、まずは専門医にご相談ください。聖心毛髪再生外来では「AGAの進行を食い止める」だけでなく、要因や症状別に組合せ、積極的に発毛・育毛を図るための、毛髪再生医療も取り入れています。

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